2009年05月14日

僕が興味があるのは、不気味さであるという確認

くどいけど、僕は、こんなイベントがあるよりズット前に、杉原中屋敷柴神里の4人から、かつて、同じ感じを受けたことがあった。それは不気味としかいえないある感覚であった。で、その感覚をはっきりつかみたくて、この企画にお邪魔させていただいた。
僕は、演劇とかかわって25年、演劇で食うようになって5年たつが、この不気味さは、4人の創った作品からしか感じたことがない。たとえば、トガでは、神里作品を見たおかげですっかり体調を崩し、あの楽しい祭りの間、酒ものめずに本を読んでいたとか、あと3人の観劇からうけたのも似たような経験だ。別に、それはネガティブな思い出じゃあない。不快な目にあうのは、観劇の楽しみの一つであると思っている。
で、それぞれを消化できないでウンウン言っていたら、その中の一人の柴とほぼ初対面の日に、この4人と演劇祭をやるときいて、しかも、その4人が同世代と聞いて、僕は、自分のかけがえのない演劇体験が、もし、世代なんかで説明がつくのなら、それは、もう恐ろしいとしかいえないことであると思ったのだ。「実は造物主って実在します。紹介します。こいつです!」とか言われて対面しても、こんなに驚かなかっただろう。
僕は、その不気味さを解消したいという、それだけの思いで、アゴラに通った。必死だった。そして、いまだに解消していない。が、まあ、この21日で取材は充分にできたと思っている。人生において、彼らへの取材に21日以上かけたいとも思わないし。

僕の感じた「彼らに共通する、そして彼らからしか感じない不気味さ」について、未来のある日、突然腑に落ちるだろうと僕は予感する。その日を、これらの資料を整理しながら、待ちたいと思う。

***

5月14日にアップリンクでりたーんずイベントがあって、いきます。で、

「ひっくりカエル」 作・篠田千明 演出・柴幸男 出演・中屋敷法仁

を、見るのが楽しみでならないです。不気味さとは、別に、上演された作品についていうならば、シノダさんの台本と柴くんの演出と中屋敷くんの身体性がスゲえと思っていたので、楽しみ。まあ、この3人で、このキャスト表が守られるとも思っていませんが。19時半からだそうなので、時間がある方は見にきたらよいと思います。そして会場でお話しましょう。

posted by 岸井 at 01:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

4月18日 夜 蜻蛉玉プレビューを急な坂に見に行く、と、今回の活動のネタばらし

4月30日にD倉庫で蜻蛉玉の公演前に駅から劇場までポタライブをし、アフタートークに出て作品解説をする。で、僕のたくらみは、公演前からアフタートークまで通してみると、蜻蛉玉作品としてだけではなく、岸井の作品としても楽しめるようにする、というもの。他人の作品を自分の作品として使うのは乱暴なように見えても、演劇ってそういうものと見ることもできると思っている。(俳優と演出家と劇作家の関係を考えてみてほしい)プレビューを見て、島林さんは、濃いし、作家としては生むタイプと考えているので、前後で創るのは成立させやすいなあ、と思った。

では、りたーんずは、どうか。作品をツクれるのを前提とできる人たちが、それを超えてナリたっていくものに、波乗りのように挑む、りたーんず。

この日、僕はその波に僕も乗りこむ方法を考えてみた。

このイベントは21日間ある。

そこで、最初の10日かけて、ナルものに、ひたすらに食い込み、
後半10日かけて、ナルものから、ひたすらに遠ざかる。
真ん中1日は休む。

他人の作品を作品として名指すのではなく、
痕跡だけ残して自分が消滅するというのはどうか。

でも、そんなことを、思い込みだけでやってもしょうがないので、実行する方法を、形式的に考えてみる。

やるべきことは、
最初の10日は、とにかく、がむしゃらに、乱暴に、食い込む。
で、あとの10日は、それを逆にたどっていく。

とすると、
年表でも書けば、4月26日を対称軸の鏡とし、
その前と後で同じことをしているようにすればいい。

前半で無意識にやったことを、後半では意識的にたどるのだ。
もちろん、意識的にやっていることがばれたら、この計画は台無しだ。
なので、この計画は、終演(5月6日)まで誰にも話さないで、個人的なルールとして遂行する。

僕は先日来、祭りを創るために、長い時間軸を規定する戯曲のあり方を考えていたので、ちょうど良い課題だと思った。

ということで、このブログは、4月26日を対称軸にして、過去に進む記録と未来に進む記録を交互に書くという体裁をとることにした。

今、5月6日早朝。形式的にはびっくりするほど、うまくいった。ここまで誰にも気づかれずにやれたと思う。誰かにばれやしないかと思いながら、個人的な儀式を遂行している3週間、というのが、僕なりの「キレる14才」の表現だったかもしれない。

ちなみに、残りの記録をタイトルだけ書いておく。(詳細は、近いうちに書きます)

4月18日 14時ー16時 米光さんとシノダさんと話す。
5月5日 13時半ー15時 米光さんと柴くんと公開トーク
4月17日 14時ー19時 九龍ジョーさんと話す。
5月5日 17時半−19時 九龍ジョーさんと神里くんと公開トーク。
4月16日 18時−杉原さんと話す
5月5日 19時−杉原さんと話す。
4月 16日 14時ー19時 中林舞さん(快快)と14才のころの記憶の再生、1回目

で、今日(5月6日)、これから、どうしようかな、と思う。
中林さんと話すお願いをしよう、とは思っていたけれど、もう、なんだか、それもどうでもよくなってきた。偶然アゴラで会わなかったら、ここで破綻させよう。

5月6日 空白

としたい、と今は思っている。

僕がいたことが世界に影響を与えたなら、
それは、
僕がいないときに世界に何かが現れていないとならない。

このエントリーを、5月6日の13時までに見た人で、アゴラのロビーに行き、その風景を眺める人が一人でもいたらいいな。

posted by 岸井 at 09:49| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5月3日  18時−VOCANTに行く 山縣さん・太谷さんが面白かった

15時ごろ、どうにもこうにも眠くなり、アゴラを離れ、東大の森に行く。寝て起きたら、藤原さんがいて、この辺に眠るのに良い場所はないか、と聞かれる。
最後に書くのはわざとらしくていやなので、ここで、藤原さんと野村さんに感謝の意を表しておきます。2人がいなければ、僕は姿を映す鏡を失い、退屈な3週間だったでしょう。2人の人格に、特にその忍耐といつも感情的であろうとしてくれたことに感謝します。
16時ごろ、メールをまとめて受信する。大道寺さんから18時からのイベントが面白そうだよとメールいただき、見に行くことに。そのイベントで見た山縣さんと大谷さんのプレイがスゴーークヨカッタ。
リターンズ確かに面白いけど、すごく面白いわけじゃない、と正気にまた返る。
でもね、演劇は、すごく面白くなくたっていいと思っている。自分がそこにいておきる営みの全体が演劇なのだから。俳優や、そこにいる人を鏡とした観客がいて、そして、観客を鏡とする俳優がいて、人が出会ったりわかれたりする全体が演劇なんだと思います。
前回ブログに書くほど興奮した劇はなんだったか、回想したら、乞局のルキノさんだった。チェルフィッチュの俳優さんたちをチェル以外で見るときの面白さって、やっぱり生成しているものに立ち会うよさだ。ナルようにアルのを邪魔しないように、つくり、うむ。
posted by 岸井 at 09:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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